2012年08月20日
「超『朝活』法」を読みました
あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法―脳科学の最高権威がはじめて明かす | |
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脳科学の権威が睡眠に関して触れている!
ということで手に取った本です。
冒頭で、
「朝の時間を有効に使い、充実した1日を過ごそう」という「朝活」が静かなブームです。
として「朝活」に触れ、多々あるその手の朝活本は科学的にほんとうなのか? 科学的にオカシイものがたくさんあるぞ! と疑問を投げかけ、脳科学的に正しいのはこれだ! として書かれたらしいのですが、最後まで読んで、
で、朝活は?
という不思議な感覚が。
脳科学的なデータをもとにした睡眠の重要性や、ストレスについて解説されてますが、それは「朝、何をするか」という切り口ではないのですね。一応、睡眠の解説では王道でもある、朝目覚めたら日の光を浴びてサーカディアンリズムを整えましょうとか、動きましょう、という話はあります。睡眠による記憶の定着効果を利用した勉強の勧めもあります。
でも途中から、なんだか散漫というか……。あくまでも、脳科学者からみた「睡眠」と「健康」と「運動」に関する解説書なのかな。気持ちよく起きて、朝から生き生き活動するために大事なのは睡眠であり、良質な睡眠をもたらすには……という切り口かな。見出しと内容がいまいちしっくりこなくて、科学的な情報は多いものの、読んでいて、どこに着地するのか分からない不安がありました。
ですから、「朝活」という言葉にひかれて、早起きして、あれして、これすると、こういういいことがあるよ! という具体的な情報を期待すると、肩すかしを食らうかもしれません。「短時間睡眠+朝活」本に対して、短時間睡眠ではダメなんだぞ!という反対意見を述べるために、無理矢理「超朝活法」という言葉を持ってきてしまった感が否めないのが残念。なんかもやもやしてるのは、まとめ方に対する不満かしら(^^;; 「朝活法」というより「生活法」と考えると、もう少ししっくりきそうです。
著者は睡眠時間について、「トータル7時間(6時間半~7時間半未満)」と述べてます。トータルでいいのか? という疑問がわきました。昼寝で補おうとする人もでてきそうです。私が学んでいるのとは違うので、どうなのかな。
最終的には、「何時間寝たからよいはず」なのではなくて、「昼間眠気に悩まされることなく、意欲的に活動できる」なら、それが自分に合った睡眠スタイルということなのですけど。
あ、ストレスと脳に関する部分は、とても興味深く読みました。
今まさに、朝晩ストレスがかかる生活を強いられているので……。
自尊心が削られて、無力感に襲われるあたり、ああ……なんか分かる……って。危険な兆候よね。あれが起こる以前は、朝起きて、さあ、朝リーディングしたら、午前中にあれやって、午後はあれやって、夜、あれする時間もできるかな!なんて意欲があったんだけど、あれが起きるようになってから、なーんかね……。それのこと考えてしまって、イカンです。自分でその話題に触れてしまうことで、さらに記憶として定着させてるところあるんだなって自覚してるんですけどね。
耳に飛び込んでくるから、考えないようにすることはむずかしいわ(苦笑)
投稿者 suzumari : 2012年08月20日 11:49