SUZUMODE

この本についてざっくり説明しておきませう。まず、寒天、スキムミルク、こうや豆腐、豆乳、黒酢・もろみ酢・りんご酢、ガジュツ・ゴーヤ茶・碁石茶がダイエットにどういいか、その効果とともにその食材を使ったダイエットレシピを紹介してます。ページ数のほとんどはそのレシピにさかれているのですが、冒頭にそのメニューを組み合わせた「期間別シェイプアップメニュー」が紹介されてるんです。愛されスタイルになるための！（照） そんな構成です。

ゴーヤの種に触れているのは、「ゴーヤ茶 」のコーナー。

ゴーヤの種子にはシェイプアップ効果があるとして注目されている「共役リノレン酸」と呼ばれる脂肪酸が豊富に含まれているんだそうです。種子の油の60%なんだとか。「共役リノレン酸」は体内で「共役リノール酸」に代わり、脂肪の分解に欠かせない「リパーゼ」と呼ばれる酵素を刺激する。すると刺激により活性化した「リパーゼ」は、余分な脂肪を「遊離脂肪酸」に分解するそうです。

この「共役リノール酸」て、「CLA」とも書かれてますね。脂肪燃焼促進サプリメントで「L-カルニチン」なんかとセットになってるあの「CLA」です。

生じた「遊離脂肪酸」は血液中を流れ、運動時に筋肉に取り込まれ、エネルギーとして消費されます。いわゆる脂肪燃焼ですね。

通常、この「リパーゼ」を活性化するのに有効なのは筋トレなどの運動。考えてみたら「スロトレ」本なんかもこの代謝に基づいて書かれてますね。筋トレなどの無酸素運動を行い、血中に「遊離脂肪酸」を放出させ、その後有酸素運動を行うことで遊離脂肪酸を燃焼させるって。無酸素運動（脂肪分解）→有酸素運動（遊離脂肪酸の燃焼）が大事だよと書いてありましたわ。ちなみに「器具を使った辛い筋トレしなくてもスロトレすればいーんだYO! ウォーキングするならその後ネ！」というのがスロトレ本のいいたいことです。

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これが「共役リノール酸」があると運動をしなくても活性化してくれるんだと！ また「共役リノール酸」が「遊離脂肪酸」の燃焼を促進する効果もあるとか。

「ゴーヤ茶」は種まで使っているので、「共役リノレン酸を摂取しやすい→血液中の共役リノール酸が増える→遊離脂肪酸が燃焼→体脂肪に効果的」ということのようです。

でね、この本が残念なのは、せっかくゴーヤの種の効果について触れているというのに、ゴーヤを使ったこうや豆腐レシピのページでゴーヤのワタと種の取り除き方を写真入りで紹介し、そのまま材料として使ってないこと！ つまり処分しちゃってるんです。もったいないねぇ。

別にお茶じゃなくてもいいんでしょ？ CLAの元になるようなそんないいものをバンバン捨ててたのかと思うと、マジで残念……。あ！ でもゴーヤ茶 なら季節を問わずゴーヤの成分を摂取することができるとも言えますね。なるほど。

なお、カルニチンの「ダイエット」や「脂肪燃焼」効果については有効性が認められていないとする発表があるので鵜呑みにしてはいけません。

でも情報を鵜呑みどころか、サプリメント丸呑みしてますけどね！