2008年09月02日
男性の“離婚遺伝子”発見、「破たん」か「危機」が2倍
男性の“離婚遺伝子”発見、「破たん」か「危機」が2倍 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
離婚にまで遺伝子が絡むなんておそるべしです!
DNAといえば、二重らせん構造。それを発見した「ワトソン」と「クリック」の名前は学校で習いますが、実はその発見(発表)に重要な役割を果たした女性科学者がいたことは知りませんでした。その名はロザリンド・フランクリン。DNAをX線で解析する研究をしていました。
もし彼女が撮影したDNAのX線写真が彼らに“盗み見られなければ”……!?
今読んでいるのは「生物と無生物のあいだ」という本。そこで触れられている、DNA二重らせん構造発見に関するエピソードです。
研究においてライバル関係にある大学でも、研究者同士の私的な交流はあるわけですが、不孝にもフランクリンは相容れなかった自分の上司ウィルキンズの手によって、自身の研究資料(DNAのX線写真)をライバル大学のワトソンに見せられてしまった。ワトソンはそのX線写真を見て「!!」となった。一方でクリックは異なるルートでフランクリンの研究資料を詳細なデータに至るまで“盗み見”する機会があったそうです。著者の福岡氏は
つまり彼らは交戦国の暗号解読表を入手したも同然だったのである
と書いています。これにより、二重らせん構造の論文が「ネイチャー」に掲載され、世紀の大発見となったそうです。
しかし当のフランクリンはそんなことをされたとはつゆ知らず、栄光の表舞台に立つことなく、貢献者として賞賛される立場にもおかれず、彼らがノーベル賞を受賞する前に37歳の若さでなくなってしまったのだそうです。しかもかたくなな性格(?)から、影で「ダークレディ」と呼ばれ、ものすごく悪いイメージで語られてしまったらしいのです。
ロザリンド・フランクリン……あまりに気の毒すぎる!! (ノД`)
二重らせん構造解明の裏側には、こんなエピソードが隠されていたと。
こんなこと学校じゃぁおしえてくれねぇよぉぉ!(苦笑)
というわけで、まだ半分しか読んでないんですが非常に興味深い本なのであります。
生命とは“*******”である
なるほど!
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投稿者 suzumari : 2008年09月02日 15:55