2008年06月17日
「トウモロコシからできたエコ携帯」はエコなのか?
トウモロコシからできたエコ携帯、Samsungが発表 - ITmedia News
一見環境にやさしい気がしますけど、こういうニュースを見ると、そもそもエコってなんだ!? という気がしてしまいます。突き詰めちゃえば、もう電気を使う余計なものは開発しないに限るのでは、とか、開発過程がエコじゃなさそうとか(爆) さらに、食い物は食い物として利用したほうが人が生きるためには適切なような。バイオ燃料なんてものが話題になってましたが、結局そのために価格が高騰し、食料事情が悪化したのではなかったでしたっけ?
石油使わなくてもできるよ、ということですよね。でも植物原料だからって、なんにでも「エコ」とつけないで欲しい。本当なら、1つのものを長く使うことが大事だと思うし。
将来、この技術が違う形で世界に貢献することもあるかもしれませんが、食べ物使って違うものを生み出すというのは、富裕国のすること。今日食べるトウモロコシにも困ってる国があると思うと、どこがエコなんだと考えずにはいられないのです。もしこの素材がスタンダードになったら、またそのツケを途上国に押し付けるのですよね。自分たちの金と食い扶持は確保しながら、途上国に原材料を大量に作らせて、飢えさせる。
と、ガジェット好きが言ったところでまるで説得力はないのは分かってるんですが。
「エコ」とつければ善良でやさしいイメージがつくのかもしれないけれど、そもそも次から次へと電子機器を生み出すことそのものがエコではないと感じるため、このようなPRには違和感を感じざるを得ないのですよね。
本当に環境を考えるなら、あらゆる分野において、製品開発数を制限するとか、消費電力量を制限して、その中でやりくりするよう強制力をもって望まない限り無理なような気がするんですがどうでしょう。
とはいえ、次から次へといろんなものが生み出されていくわけで、もうこのような消費社会の循環をとめることは無理とも感じる。せめて「エコ」という言葉を乱用するな、といいたいです。
投稿者 suzumari : 2008年06月17日 13:02
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