2008年04月15日
大家さんがFAXに翻弄され、衰弱!?
仕事していると、大家さんから電話がかかってきました。申し訳なさそうにおっしゃることには、「新しくFAX電話機を買って設置してもらったけれど、どうやってもこちらから送信できない」ということでした。
取扱説明書を見ないことにはなんともできないので、お宅に急行。そこには「どうしてもわからなくて、何時間もやってみたけどダメなのよ」と意気消沈した大家さんの姿がありました。
FAXを見ました。「キロクシ ガアリマセン」「FAXガウンタラカンタラ」「ルスセッテイ 3」みたいなメッセージが交互にでているようです。これは確かに混乱しますわね(^^;
まずカタログを拝見してどんな機種なのかをチェックしてから、仕組みとボタン配置を確認。取扱説明書のメッセージ欄を見て、状況の把握に努めたところ、
- 留守電が3件
- FAXがメモリに1件
- 紙が1枚セットされた状態
でございました。1つ1つアラートを消してゆくことに。まず、許可をいただいてその場で留守電を再生し、[消去]ボタンを押して消去します。「消し方がわからなかったの!」と喜ぶ大家さん。
次は、メモリに溜まったデータの印刷です。通常なら、用紙をセットして、スタートボタンを押せば印刷されるはずですが、「キロクシ」がないという……。「初期不良か!?」と思ったら、印刷用紙のセット場所を間違えてました(爆) てっきり最初からあった紙に印字するのかとおもったら、それは大家さんが送りたい原稿のほうだった(爆)
記録紙のセット場所と、FAX原稿のセット場所が違うのに、確認せず勘違いしてました(^^; これも取説をチェックし、正しい場所に印刷用紙を入れて、スタートボタンを押したところ、ガガガガガーと印刷されて完了!
次は、大家さんの一番の目的、FAX送信です。取扱説明書で一番簡単な手順を確認し、目の前で実演。無事送信できました。
ここでようやすべての原因が判明しました。留守電やメモリされたFAXはさておき、とりあえずお友達にFAXを送信しようとしたようですが、原稿をセットしたあとすぐ[スタート]ボタンを押したため、FAX電話機自身は、メモリに保存したデータの印刷だと解釈した。印刷しようとしたら、あるべき場所に紙がない。そこで「キロクシ ガアリマセン」と言ってたんですね!
それを見た大家さん、相手のFAX機の用紙切れのことだと思ったらしいのです。相手に電話し、“キロクシ”があるかどうか確認したところ、「うちのはいつもちゃんとセットされてるわよ」という返事をもらって困ってしまったということです。大家さんの思惑と、FAX電話機の挙動が完全に違ってたんですね(^^;
これも事情を説明して納得していただきました。(たぶん ^^;)
さて、問題はここから。大家さん用の簡単なマニュアルが必要です。
以下のテーマについて、手書きの即席マニュアルを作成しました。
- FAXの送り方
- 届いたFAXの印刷の仕方
- 受話器を取ったらピ~ヒャララ~と聞こえた(FAXだった)場合
それでしばらく運用していただき、うまくいかないときはまた連絡してもらうことに。
問題は、用語が不親切ということ。「キロクシ」が何をさすのか、そこから混乱されていたようです。操作は簡単になっているようで、難しくなってる。若者向けのインターフェイスだよな、と感じました。何はさておき、FAXを送りたいときは[FAXを送る]というボタンから始められるようになどの配慮が必要かもしれません。
大きな液晶を用意し、
- [FAXを送る]ボタン押下 → 「原稿用紙を裏返してセットしてください」
- 原稿用紙のセットが確認できたら → 「相手先のFAX番号を押してください」
- 相手先のFAX機が応答したら → 「送信ボタンを押してください」
- 「送信完了しました」
とするとかどうどうどう?
「すぐ忘れちゃうし、どうしていいかわからないし、お友達に聞いても解決しないし。夕べは一晩中(液晶のメッセージが)ピカピカしたままで気になって気になってずっと困ってたの……」
「FAXの操作に翻弄されて衰弱したなんていったら困りますよ~(爆)」
「アハハハハハ!」
「ワハハハハハ!」
「でもおかげでやっと安心して眠れるわ~!」
と喜んでいらっしゃいました。私はウナ丼をご馳走になり、お腹がいっぱいになりました。さらに漬物とお菓子をお土産にいただきました。
めでたしめでたしww
一緒にご飯をいただきながら
「ちゃんと届いたか、お友達に電話して聞いてみようかしら!」
とおっしゃるじゃありませんか!
「えーっ!ww 届いてますって! 絶対に! それに電話したら何のためのFAXなんだかわからないじゃないですぁぁwwww メール送信してからすぐ『メール送った』って電話するのと一緒ですよぅ~。電話で話したほうが早くなっちゃうw」
「だと思うんだけどどうしても気になって仕方ないのよ」
「絶対大丈夫ですって。それに、送った先の番号がお店なら、もういらっしゃらないだろうし」
「そうね。お店とお宅は……確かにちょっと遠いかしら。大変ね」
ということで、電話するのを諦めていただきました。よほど心配なんですね(^^;
投稿者 suzumari : 2008年04月15日 22:52
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コメント
あたしのライフスタイルも、今の大家さんじゃないと成り立たないのよね!(^^)
投稿者 ま : 2008年04月16日 01:56
いい話だ~~。
大家さん、いい店子さんが入っててよかったねー。
投稿者 ゆ : 2008年04月15日 22:59