SUZUMODE

「なに？」

要約すると、携帯電話の「ａｕ」を名乗るサービス案内の電話がかかってきた。
Ｙさんは寝起きだった。
寝ぼけた頭で話を聞いて、面倒くさくなったので、そのサービス(利用明細をメールで送信するとかなんとか)を受けることにした。
「いかがでしょう？」
「じゃぁお願いします」
「それでは暗証番号を教えてください」

そこでさー、
あったしついペロっと言っちゃったのよぉぉぉ!!
暗証番号を!!!(TT)

エーーーーーーーーーッ!!(@_@;

エレベータ内の客が一斉に彼女を見ます！
すぐ隣にいたおばさんまでもがガバッと振り向いて

「それ絶対詐欺よ！教えちゃだめよ!!!」

でももう遅いのだ……(-_-;

Ｙさんはあわててauにそんな電話アナウンスをしてないことを確認し、暗証番号を変更したそうです。
ついでに銀行のも(カードもだっけ？)

そのおばさん、エレベータを降りた後も我々が気になったらしく、しばらくの間「電話で暗証番号聞かれることって絶対ないのよ。銀行とかでも絶対暗証番号を言えって電話で言わないから」と話していました。

おばさんと別れてから

「もうあのエレベータに一緒に居合わせた客は、今頃みんなあんたの話題でもちきりだよきっと！」
「えーｗｗ」
「ひっかかるやつ初めて聞いたって、すげー噂になってるね。間違いないね！」
「うるさいよ！　だってだって、まさかそういう電話がホントに自分にかかってくるなんて想像してないじゃんフツー」
「確かに自分に起こるとは誰も思わないよね。オレオレ詐欺とかも実際自分に起きたらどうなるか……」
「だからさー、寝起きだったってこともあるけど、ついペロっとしゃべっちゃったのよー！」
「ひー！　セキュリティホールにペロッと中華料理が吸い込まれた！」
「うるさいよ！」
「あ！セキュリティホールが歩いてるわ！」
「うるさいよｗｗｗｗｗ」

「暗証番号が漏れると何がまずいの？携帯だけで有効なんじゃないの？」
「その暗証番号でWebからメールの転送設定とかできちゃうから、メール見られ放題になる可能性ある」
「えー！　あ、でもあれだね、暗証番号1つ入手したら、他のカードとかクレジットとか同じって思われて推測される恐れあるね」
「そうなのよー！　だから急いで暗証番号変えたもん」

そういうわけで、リアルな電話詐欺にひっかかった淑女のお話でした。

1つ驚いたのは、エレベータのおばさん。
実に用心深いみたいです。

「暗証番号を電話で聞かれることはない」としっかり知っていて、ちょっと頼もしくなりました。

それはそうと。
相手の電話番号が残っているなら、早めに警察に届けたほうがいいっスよ＞Yさん