SUZUMODE

その背広の隣には、黄色いノースリーブのワンピースを着たおねーさんが座っていた。
割と清楚な感じ。

胸元も大きく開いていたので、背広の視線は胸元へ。でも凝視できないので、「ち、、ちら？」　という感じ。

某駅に到着する直前、もっと前の車両から降りようと考えたその女性が、すっくと立ち上がり、歩き始めた。座席に座った背広の視線に近い高さにおねーちゃんのお尻が来るわけで、見ないはずがない。
当然背広は視線をおねーちゃんのお尻に移す。

その瞬間、背広の顔が固まり、目は大きく見開かれ、口も( ﾟДﾟ)ﾎﾟｶｰﾝと開いている。
明らかに相当驚いているのが分かった。
背広はもう視線の先にあるものから目が離せない状態らしい。

何事かとおもっておねーちゃんのほうをみたらなんと！
黄色いワンピースから、パンツスケスケ！　しかも赤い稲妻のような模様までがくっきり見える始末！
背広は透ける赤い稲妻パンツから目が離せなかったのだ！

簡単に描くとこんな感じでござった。

明らかに驚いた顔をしたまま見つめ続けていた背広(笑)
西川きよし並のめん玉ひんむき状態！
彼の瞳孔の絞り値は極限まで大解放されていたに違いない！!

あまりにナイスなリアクションにこちらも背広から目が離せない！

しかし、問題はそのパンツすけすけおねーちゃん……。
まさか見せパンじゃないだろう。

もしこれが電車内で平気で化粧したりする、渋谷に湧いてでてきそうな種類の「雌」なら放置だけど、すごくまじめそうなおねーちゃんだったんで、晒し者になるのは気の毒に思えてきた。

ちょうど降りた駅が同じだったので、急いで駆け寄っていって、今お尻に何が起きているのかをそっと説明。超びっくりしてあわてるおねーちゃん！

結局持ってたジャケットを腰に巻いて隠すことにしたらしい。

駅のホームからエスカレーターで上がり、出口を探してきょろきょろしていたら、先ほどのおねーちゃんと目があった。ニッコリ微笑みながら会釈してくれた。うむ。いい人を助けたようだ。

よかったよかった。