2005年07月12日
男の作法
早く寝よう早く寝なきゃと思いながら、結局読んでしまって朝。
今日は池波正太郎先生の「男の作法」(新潮文庫)を読んでみました。
解説を除いて全210ページ。分量としては薄め。だけど中が濃い。そうそうこれこれw
池波先生が語る、男の作法。在る意味ダンディズムであり、粋。
書かれたのが今から20年以上も前で、その時点ですでに「今の時代には合わないだろう」と前置きされてますが、根底に流れる心意気はおそらく時代が変わっても捨ててはいけない部分と思われます。
あてしみたいな生き方をしている女なら、たぶんこう思う。
「こういう粋な男を後ろで支えられるんなら、女としての役割を全うし、支えてやろうじゃないの」
ってね。そう思わせる作法……もう少し砕いていえば「心遣い」や「行動」が、池波流の語り口でつづられているのです。それに、今じゃこんなこと、教えてくれる人はなかなかいないんじゃないかな。
そういう点からも男性諸氏はぜひ読んでいただきたいなり。昔の文化なんかも分かって、読み終えたあと、決して悪い気はしない1冊ですから。
男の作法 | |
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次は「池波正太郎の銀座日記(全)」に挑戦予定。
あてしには宝くじ売り場以外、ほとんど縁のない街ゆえの興味です(苦笑)
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投稿者 suzumari : 2005年07月12日 05:31
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コメント
ご紹介ありがとー!
エッセイものは割りと好き(^^)
昔は森瑤子さんとかかなり読んだよ。
池波先生のは時代ものはまだ読んでないんだけど、相性がよさそうなのでそのうち読むかも。
投稿者 ま : 2005年07月12日 16:42
時代物って…そっか、「鬼平犯科帳」っすね!!!
投稿者 ゆ : 2005年07月12日 19:46
そうそう!
投稿者 ま : 2005年07月12日 21:20
ほうほう、この方面がお好みなのですね。そうであれば、山口瞳もいいかも。
文庫でライトなものも出てるので、気軽に読んでみてはどうでしょう?
「家族」「血族」は自虐的で非常にヘビーでしたが、エッセイの類はいいですよ。
参考サイト
http://www5a.biglobe.ne.jp/~everyman/
投稿者 ゆ : 2005年07月12日 16:24