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「おすべらかし」とは

Yahoo!辞書－大辞泉
すべら‐かし【垂＝髪】
女性の髪形の一。前髪を膨らませ、後頭部でそろえて束ね、背中に長く垂らしたもの。江戸初期まで成人の女子の髪形であったが、のちには高貴な婦人の正式な髪形となった。さげがみ。すべしがみ。すべしもとどり。おすべらかし。

要するに、皇族の方々がご結婚されるときのヘアスタイルですよ！
あながち「しゃもじ」のシルエットも間違いではなかったけれど。ヾ(^^;)

「あたくしねぇ～・・・」と話を続ける大家さん。なんと若い頃皇居にお勤めだったとか！次女として5年間仕事をしていたらしい。「まじっすか！」と驚いていると、さらに衝撃の告白が。

常陸宮様のご結婚の際、お相手である津軽華子さんのおすべらかしをつくったのは、なんとうちの大家さんだというじゃないですか!!!　そんな話をしながら、額に入った常陸宮様と華子さんの写真を居間から持ち出してきて、見せてくれました。

なんだ。だからとても口調が丁寧なのね！
「あたくしねぇ、～～でしょう？」というのが口癖なんだけど、しゃべり方は全体的にゆったりした流れを持つんですね。今回の告白で納得しました！

昔の日本の伝統を維持する目的で活動している「なんとかの会」(もう忘れた……)というのがあり、そこで保存していたおすべらかし(のかつら)がボロボロになってしまったので、きれいに直して欲しいというのが今回の依頼だった模様。超久しぶりなので、大家さんもかなり大変だったらしいです。しかも80という高齢だし。

「今の若い方でおすべらかし作れる方なんかそういないでしょう？　だからあたくしが生きている間にキレイにしたかったのかもしれないわねぇ～(笑)」

笑ってる場合ですか(^^;

後継者不足は深刻な問題だそうです。教えるほうも80過ぎちゃぁ大変ですしね。しかも、お金がないと維持できない……つまりお金持ちじゃないと無理だそうです。保存だけでも経費かかりそうだし、そういう活動をするには生活を犠牲にできませんから、必然的に余裕のある方になるわけで、今の世の中、なかなか難しい。

そんな話をしながら、お菓子をもりもりいただいちゃいました。大家さん手製のトリュフチョコも！
甘さ控えめでウマー!!

ひとしきりしゃべったあと、家賃の確認。専用の領収証にハンコをもらうんですが、日付を入れたあと立ち上がってナニをするかと思えば、印鑑と間違えて蓋の開いた爽健美茶1.5リットルボトルを持ち上げて、領収証の上に傾け始め……ええええええ？

「あらやだ～あたくしったら何をしようとしたのかしらｗ」
「お茶注がれても困りますから～！」
「やだわ　アハハハハ」
「ダハハハハ」

今日は早く寝てください……。

あてくしといたしましてもできるだけ静かにしようと心がけるつもりではあります。ハイ(^^;
帰る際、お菓子をお土産にもいただいてしまいました。
写真撮るの忘れて食べちゃいました～。

いや～うちの大家さん、すげーわ！