2004年04月20日
まぁ一段落ではあるわけだが
asahi.com : ニュース特集 : イラク邦人拘束
仏紙ルモンド、人質事件で自己責任問う声に皮肉
まぁ言いたいように言ってくれとおもってみたり。どのみちかいつまんだ情報からだろうし。
政府の立場と個人の立場では相反する部分があるわけで。誇りに思う!なんて言ったら、また危険地帯に出かけていく人が増えて、その身を案じれば、それを困らないほうがおかしい。
これでもなお己の正義感と信念に基づいて、あえて戦地に赴くというのなら、止めない。
ただ今回みたいに連続して何件もトラブルに巻き込まれたりしたら、そのうち政府も余計なことを言わずに黙って対応するかもね。きわめて事務的に。
「あ、拉致されました?お気の毒に…。日本人、いろんな意味で人気なんですよね。それじゃあちらのカウンタで用紙受け取って、必要事項をご記入の上提出してくださいね~。ご無事をお祈りしてます~」
「いつになったら情報が届くんだ!こうしている間に殺されてしまうかもしれないじゃないか!」
「いや~すでに10組待ちなんですよ~。順番に対応してますから、座ってお待ちください」
「うちの子は命がけで困ってる人たちのために尽くしてきたんだぞ!早くなんとかしろ!!」
「それは十分承知しております。大変すばらしい活動です!!政府としても非常に誇りに思っております。そんなわけで現在順番に対応しておりますのでしばらくお待ちください」
ERかよ!みたいな。
昨日聞いてたラジオでは、あるプロのフォトジャーナリストさんが電話インタビューで、いくら個人の自由とはいっても、そういう危険地帯にいくのには、プロとしての自覚と準備が必要だとも言ってた。ただプロかアマかの線引きが難しいのも事実だと。国は国民を守って当然だけど、だからといって甘い気持ちででかけるのは、(誤解を招きそうな表現ではあるが、と前置きし)弱者の暴力ともいえるのではないかとも。
さらに、彼らを送り出す側にも問題がないとはいえないと。個人の責任ででかけさせて、いい写真が撮れたら扱ってあげてもよくってよ、とやっすい料金で安易に送り出すのもどうかなぁと考えておられた。
メディアはメディアで世論をあおったり批判したりするけど、いざとなれば危険地帯に潜入しているフリーのジャーナリストやカメラマンに頼るのも事実だろうし…。
小さくなって未だ恐怖におののいている先発隊3名と、帰国時には記者に向けて親指を立てて元気具合をアピールする余裕のあった後発隊2名。後発隊は高遠さんの拘束後、面倒をみていた子供たちを取材したりしてたという因縁。
このasahiのページにあった邦人の経歴をみたら、元自衛隊が2名いたのね。
そういえば派遣された自衛隊を暖かく迎え入れているイラクの人もいるんだよね?
おかげで仕事にありつけたイラク人、これで少しは安全に暮らせると思っているイラク人もいるはず。はてさて。誰の立場を一番にするのがいいのかしら。
投稿者 suzumari : 2004年04月20日 14:06
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