SUZUMODE

しかしあの日からかなり事情が変わってきた。

そもそも、それまで一度も、なーんのやりとりもしたことない相手について「友達ですか？」と聞かれたら、リアルワールドなら「NO」だよね。即答(笑) 誰それ？って思うのが普通だって。

それでも隣り合った人と知り合いたいなら、「こんにちは。」とか挨拶してみたりして、何か共通の話題探してみたりして、そこから「知り合い」になる。話が合わない、波長が合わないとおもったらそれでおしまいだし、知り合いにすらなりえないだろう。後から「あれ、お前の友達？」と聞かれても、「いや、たまたまそこであっただけ」で終わる。

でもorkutの場合、それがない。突然何の前置きもなく「○○は友達ですか？」と聞かれる。そして一度Yesにしてしまうと、友達としてリストに自分の顔が登録されてしまう。なーんにも話したことないのに。そうやって「数」だけが増えていく。
加える側はadd as a friendボタンを押すだけ。超簡単。
まるでちょっと気になったサイトを「ブックマーク」するかのように、「お気に入りに登録する感覚」でワンクリックで「友達」にする。
下手すると、顔のブックマークみたいなもんだよなぁ。

もしかすると、自分の友達にも呼びかけてるかも。
その友達は、リストの中に私の顔があるのをみて、あたしの友達だと信じてOKするかも。とか心配になってくる。本当の友達のことが心配になる(苦笑)

空虚に数だけ増えていくのを見ているよりは、実生活でギクシャクしちゃった人と本当に仲直りするにはどうしたらいいかとかそういうことを考えたほうがいいな。友達ってなんだろって考えさせるには、いいきっかけだったかもしれん。