SUZUMODE

彼女の脳細胞は活発に細胞分裂を繰り返し、神経細胞の相互接続もガンガン行われているようで、言葉の理解も早く、質問への返事もどんどん出てくるようになっている。

部屋でメールを見ていたらゆかたんがトコトコと遊びにきた。まだ人が使っているパソコンに興味を示していたずらするというレベルではないし、一応「ママの大事」「ねぇねの大事」と教えるとちゃんと大切にしようとする。

あたしが画面を見ているとベットのそばに立ち、ヘリにもたれかかった。その時ちょうど足が畳の目に対してまっすぐだったため、靴下を穿いた足がすべってドシンとしりもちをついた。それが楽しかったらしい。けらけら笑って「もっかい？」という。「もっかいしてみる？」と返すと、またつるっとすべってドシン！としりもちをつく。穿かせるオムツなので、お尻への衝撃はすくないらしい。また「もっかい？」と聞いてくる。「もっかいみせて～」というと、またドシン。「もっかい？」「いいよ～」×５。

お尻に刺激が加わったからだろうか。
「ぷぅ」　ゆかたんがオナラをした。

「あらぁ～？今ぷぅしたのはだぁれぇ？」
「ゆかい！」(ゆかりと言っている)
「あたり～。よくできました！」

「プーーーーっ！」　しばらくするとあたしのほうがオナラをした(爆)
「あらぁ～？今ぷぅしたのだーれだ！」
「ねぇね！」
「よくできました！」(笑)

しかしふと見るとそれまでそばにまとわりついていた彼女が、あたしから１ｍくらい離れたところに立ち、困惑したような表情をしている。そこへ2番目の妹「ガリガリねぇね」が入ってきた。2番目の妹は虚弱が自慢で痩せている。だから「ちっさいねぇね」と呼ばせるのではなく「ガリガリねぇね」なのだ。

「ゆ～か～たん！どしたの？　・・・ううっ！クサッ!!!」
「ちょ～っとおっきなねぇねがぷぅしたんだよね～ゆかたん♪」
「クサすぎ！ゆかたん！ねぇねが抱っこしてやる！早く新鮮な空気を吸わなくちゃだめだ！高いところの空気なら安心だぞゆかたん！」
素直に抱っこされたゆかたん。

まぁ確かに臭かったのは認めるよ。でも離れていたのはそのせいかい？(^^;
おっきいねぇねは悲しいよ！

「きっとこんなに臭いオナラは生まれて初めてに違いないよね、ゆかたん！」
妹はいう。

くっそー。ガリガリねぇねめ。せっかく魅惑のサウンド競演をしていたのに！
臭さの経験も大切だぞ！ゆかたん。ねぇねは思うのであった。