SUZUMODE

回らない頭、言うことをきかない手、ショボショボの目…それでもできませんとはいえないので必死に得点をメモし、計算しようと試みる。小数点がついた５つの数字を書き取り、即座に最高と最低を線で消し、残りを合計する…が、反応が遅い！遅すぎるぞあたし!!(T_T)

すぐに答える彼に対して、「なんでこの人こんなに計算早いのかしら～」と思いながら必死に食い下がっているうちに、だんだんなれてきた！頭は腐ってるが、腐ってるなりに計算できるようになってきて、ようやく腰を据えて計算だぜ！コンチクショー！と思ってたら「この人と変わってください。ほんと急にお願いしてすみませんでした…」といわれ、若いおにーさんと交代。
もともと彼がやるはずだったらしい。

あーん！せっかく慣れてきたのにぃ～ん！(笑)

そのままSちゃんのところに戻り、後は見学。でもこのおかげで昼食のお弁当に加え、お小遣いまで頂いてしまった。お小遣いはちょと申し訳なかったなぁ。だからその分応援させていただきましてよ。

それにしても上手い人の型の演技はほんとうにホレボレするよなぁ。しかも、よくあんなに覚えられるもんだわ。確かに高校のとき少し教わったけど、あたし全然覚えられなかったし。Sちゃんと、「アレは得点高いよね、絶対」「すんげーうまいねぇ～」と感心しつつ、「ちょと！あそこにいる人、かっこいいと思わない？」「どれ？」「あの3番目…」「おー！かっこいいかも！」「むふふ」「うふふふふ♪」「わしら、何見てんだか(笑)」というひそひそ話も。

型が終わり、午後になってようやく組み手。
Sちゃんが所属する会がどういう構成なのかいまいちつかんでなかったのだが、見てると予想以上にがんばってるっつーか、強い！しかも、参加していた団体の中で一番イケメンぞろい！応援に力がはいらないワケがない！(笑)

流派の枠を越えて集まってるようなのだが、極真の子は大変そう。ルール上相手をのしてはいけないから(笑)　見事なまでに上段回し蹴りがはいったのだが、相手が何度もクラクラになってしまい、反則負けにはならないものの、その合計で相手にポイントが行っちゃうハメに。結局負けちゃった。何君かは覚えてないけど残念だったねぇ…。技と力では勝ってたのにね。戻ってきてからしきりに悔しがってた。でもすげーがんばってたし。他のみんなも感心するほどのファイティングを見せてくれて、改めて感動した。

試合が進むにつれてみんな大いに汗をかいてくるわけだけど、汗を吸った胴着が醸し出すにおいっていうのは独特のものがあり、嗅覚を刺激されて再び昔の記憶が戻った。誰がどこで何をして、、という具体的なものではなく、当時の感情の塊みたいなものがよみがえってくるのさ。不思議な感じだった。

そして問題のSちゃんの組み手。結果からいうとなんと3位入賞！小さな大会(小さいのに大会？笑)とはいえ、昔と変わらない動きを見せてくれたし。ただ年齢からくる持久力の低下だけは避けられず(爆)　でもむしろ再開して半年でこの動きなんだからすごいし、その健闘はイケメンボーイズにすら感動を与えていた。

なんつーか、みんな真剣。そして純粋。いいよねぇ～空手！
なんだかんだ言って、染み付いちゃってるんだなぁと思った。